【 奨 励 賞 】

【テーマ:仕事を通じて、かなえたい夢】
クセ
日本大学三島高等学校  杉 山 瑞 貴  17歳

高校3年生になった今、少しずつだけれど仕事について考えることがある。もうあと5年もないうちに、約40年間働き続ける会社を決めなければならない。しかし、私には全く自分の将来を決めれていません。

私はまだ自分がいったい何者なのか良く分かっていません。どういった仕事に向いている性格をしているのか。はたまた逆に向いていない仕事はなになのか。全く分からないままこの作文を書くことになっています。仕事を通じて、かなえたい夢というテーマの一歩目でもある仕事についてが何一つ決まっていないのです。しかし、夢はあります。他の人のように、就きたい職業もないので、大きく具体的な夢ではありませんが、自分なりの夢を持っています。それは、人に感謝される働きをすることです。

私は今、高校で生徒会に入っています。生徒会に入った理由も特になく、友人にさそわれたから程度でした。私はそこで大きな衝撃を受けました。2年生になってからの加入だったので1年生の頃は行事に参加する側で、文化祭や体育祭などの行事はできて当たり前と考えていました。しかし、生徒会でそういった行事の企画、運営側に初めてまわったことで、今まで当たり前にできてたことは、裏で、こういう人たちが苦労しているから当たり前のように行事を楽しめているのだと気づきました。そういった仕事をしていると多くの人とかかわります。先輩や後輩はもちろん先生方や学校外の人とも話す機会があります。先生方や学校外の方とお話をする前は必ず準備をします。今日はなぜ話すのか、何を話すのか、目的は何か、最終的に何を言いたいのか。これらを言うために相手が読みやすい資料を作成したり、アポをとったりと様々な準備をします。友人によく先生や全校生徒の前で話すのなんてすごいと言われますが、私にとって、一番大変なのは準備の方で、むしろ話すときの方が、今まで頑張ってきたことを披露できることの方が楽しく感じます。

そして、そうした方との話が終わると、いい話だったよありがとうなどと言って下さる方がいます。私はその瞬間、今までの準備の努力が報われたように感じます。そして、次回もまた言われるよう頑張ろうやここをもっと工夫して分かりやすくしようといった次への意欲が湧いてきます。

私はこれがクセになっているのです。だから私は、今を頑張ることができます。大きく具体的な夢ではないけれど、人生を通じて仕事を通じてもこの夢が叶えられるように頑張りたいです。

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