【 奨 励 賞 】

【テーマ:さまざまな働き方をめぐる、わたしの提言】
リタイア後から見た働き方の提案
大阪府 堀 内 義 章 76歳

最近、働き方を巡る論議が盛んに行われ、在宅勤務や時間制限なしの働き方などが、進められている。

仕事は、その人の人生観を決める大きな選択。幸いに、筆者は、会社に入社した23~24歳に大きな出来 事に出くわし、自分の方向を決めた。すなわち、自分が一生やれる仕事を見つけること、ボランティア で社会貢献すること。それには、岡本太郎氏の「もし明日死ぬといわれたらどうしますか(時間の有効 活用)」、冒険家の藤木高嶺氏の世界の3部作「パプアニューギニア」「アラブの遊牧民」「カナダエスキ モー」で世界に目を向け海外旅行を積極的に行ったこと(現在80カ国)、23歳で会社の400人の寮長にな り、人とのコミュニケーションや折衝方法を学んだこと、京都の伝統文化「お茶の世界」に入り、日本 の精神文化を学んだこと、23歳の時にボランティア活動を行ったが、どうやら営利目的と分かり、幹事 をメンバー全員で辞退し、ボランティについて改めて考えさせられたことなどのが、現在の自分を築い ているように思われる。

筆者は、会社をリタイアして今年で17年目になる76歳(8月25日で77歳になる)で、今、自分の生き 方を小さいながら間違っていないと感じている。理由は、幸いに大学が工学系で入社した会社が電機会 社の研究所、技術屋として一生この仕事を継続できるように考えて仕事をしてきたため、開発から事業 部へ移管、製品化でラインにも入り、その後は、外販を中心としたセールスエンジニアで過ごし、60歳 で定年退職した。その時に、外部の人脈を作っていたので、リタイア後も個人事務所を作り、専門の仕 事(ストレジアナリスト)として、レポートの提供、講演、専門の取材、専門の協会の理事待遇活動な ど継続して、現在に至っている。また、リタイア後に通信教育で、日本大学の分野は限学大学院 総合社 会情報研究科 国際情報専攻終了、京都創政塾修了などチャレンジした。また多くの分野に所属し、活動 している。毎週のテニス、毎月のお酒の会主催、異業種交流会、日本旅のペンクラグの定例会、さくら会(中小企業の勉強会)、専門の理事会、ボランティア活動(海外ボランティア・主にパプアニューギニ ア、民博ミュージアムパートナーズ、災害ボランティ・ダッシュ隊大阪)、年間400冊の読書、国内外旅 行など、リタイアした今でも毎日が充実した感激の毎日を送っている。これはインターネットを通じた パソコンのお陰で、どこでも仕事ができることにある。

働き方改革が言われている今、パソコンがあれば、年齢に関係なく、自分さえチャレンジ精神と一生 やれる専門とボランティア活動(社会への奉仕)があれば、「いきいき、わくわく、はらはら、どきど き」の感動の生活が送れると思う。そのためには、やはり社会との接点を持つこと、一生楽しめるライ フワークの専門を持つこと、健康が第一なので、スポーツ(筆者はテニス、歩くこと、毎日のストレッ チ)で、体力をつけること、常にチャレンジ精神をもって新しいことに挑むことが活性化の原点時とな る。今は、在宅勤務で自分の発想があれば、自宅で仕事ができる時代。パソコンを使って、好きな仕事 をすれが、100年時代にふさわしい働き方ができるのでは、体験を元に提案する次第である。

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