【努力賞】
【テーマ:仕事をしたり、仕事を探したりして気づいたこと】
作業と仕事
札幌月寒高校  阿部大斗  20歳

私は定時制高校に通いながら、約4年間続けているアルバイトがあります。それはスーパーの水産部門のアルバイトで、接客、製造、品出しなど、今ではほとんどの仕事を任されています。

しかし、どれだけ長く仕事を続けていても、パートやアルバイトの人全員が私のように仕事を任されているわけではありません。それではなぜ、上司の方々は私を頼ってくださるのでしょうか。

それは、作業をしているか、仕事をしているかの違いだと私は思います。

作業とは、毎日決められた内容や、上司に指示されたことを機械的にやること。一方で仕事とは、指示されたことをどうすれば素早く、効率的にできるか、どうすればお客さんにとって買いたいと思える商品になるかなど、指示されたこと以外のことを自分で考え行動することだと思います。

作業はほとんどの人ができていること。いや、働くうえで最低限できなければいけないことという表現のほうが正しいかもしれません。働いているならば、最低限指示されたことをこなさなければいけません。それができない人は社会で生き残っていくことはできません。しかし私は、アルバイトを継続していく中で“仕事”をすることの大切さに気付き、ただ作業しているだけで満足せず、いろんなことに気を配りながら仕事をしようと思い、今まで実践してきた結果が、今の状況に繋がっているのだと思います。

また、このことは、自分が社会に出て、正社員になった時にも役に立ちますし、自分が上司の立場になった時にも、部下に指導するときに役に立ちます。会社の中で、“仕事”をする人が増えれば、会社全体の仕事効率がグンと上がり、利益率も上がると思います。一人一人が少し考えて仕事するだけで、会社全体が変わってくると思うのです。

定時制高校もあと半年で卒業です。私は大学進学を目指していますが勉強でも先ほど私が言った事と、同じことが言えると思います。これからは、勉強でもアルバイトでも“仕事”をしていきたいと思います。

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