【努力賞】
働くということ
筑紫女学園中学校  馬場理沙  15歳

私は昨年、学校の授業の一貫で、職場訪問をしました。そこで仕事をしていらっしゃる姿を見学させていただきました。みなさん生き生きとした表情で研究などをしていらっしゃいました。自分の好きなこと、出来ること、得意なことを提供するということが仕事だとおっしゃいました。このお話を聞いて、私は将来自分が本当にしたいことについて、考えなおしました。

私は将来、人の命にたずさわる仕事がしたいと考えています。最初私は医療関係の仕事について調べました。医者、看護師、薬剤師などの仕事が出てきました。どの本も、サイトも似かよった職業が出ていました。母や父、身近な大人にもそれとなくきいてみました。大体の人も同じような答えが返ってきましたが、一人土木関係の仕事をされている方が俺みたいな仕事をしている人も医療関係だとおっしゃいました。最初は、疑問に思いましたが、話を聞くとはっとしました。病院や、薬をつくっている建築物を建てたのは、自分達だ。確かに建物がなければ、土地が凸凹であれば話にもならない。そう考えると、毎日野菜を育てて安全な食品を出荷されている方々も医療関係者、このように考えると、すべての職業は人の命に関わっていることなのだと気づきました。言われるまでまったく気づきませんでした。

学校にJICAの方が来られて、お話をきく機会がありました。私は以前から国際的な問題など、国外のことについてとても興味がありました。JICAについて調べていく中で、さまざまな写真や映像を見ました。その中には、自分と同年代、もっと幼い子どもたちがゴミの山の中で働いている写真、道路の上でたおれている写真、どれも衝撃的でした。JICAの方のお話の中でどのように発展途上国を支援しているのかというものがありました。支援の方法としてただ食べ物を配ったり、金銭で援助をするのではなく、服の作り方などをつたえたりするそうです。そうすることで、JICAの支援がなくなった後でも自立して産業を発展させていくことが出来るからだそうです。ただその場しのぎの支援だけでは意味がないということに気づきました。今のことだけを考えるのではなく、10年後、20年後のことを見すえていくことが大切であるということは、日常の生活でも大切だと思います。

様々な職業を調べていくうちにたくさんのことに気づきました。他の人へ他の人へとつながっていくこと。どの職業にも共通して言うことができると思います。自分ができる、精一杯のことをすることがやはり一番大切なことなのではないかと思います。そのためには、まず自分が得意なこと、できることを少しでもふやして、自分がなりたいと将来思った職業につくことができるようにしたいと思います。

働くということ、これからもよく考えて将来にそなえたいです。

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