【 努力賞 】
【テーマ:働くこと・職探しを通じて学んだこと】
日本人と働いて学んだこと:

一人の中国人留学生として

日本大学大学院商学研究科  李  金 敏 28歳

私は、日本で大学院に通いながらアルバイトをすることが楽しい。総務省統計局*1のデータからは、日本ではパート、アルバイトの人数が多いということがわかる。

日本に来る前は、私はアルバイトをしたことがなかった。しかし、日本では高校生から大学生、フリーター、主婦などの人までアルバイトとして働いている。また、Benesse教育研究開発センターの「放課後の生活時間調査報告書」*2よると、高校生がアルバイトをしている割合が高いことを示している。

日本でアルバイトをする利点として、私は二つのことがあると思う。まず一つ目は、日本でアルバイトをしながら、暮らしのお金を稼ぐことができることだ。もう一つは、日本人と外国人が一緒に仕事し、よくコミュニケーションして、多様な各国の習慣や風俗などを知ることができることだ。さらに、日本の伝統と一緒に素晴らしいことを体験できそうだ。

私は外国人として日本人と一緒に働きながら、いろんなことを教えてもらった。アルバイトをしてから、自分の好きなことや潜在能力を見つけたい、と思うようになった。日本人は自分のキャリアをきちんと計画してから就職することになる。しかし、中国の高校生はアルバイトなどを全然やっていない。もしこういうことをやったら、周りの人に不思議だと思われるだろう。そして、この学生の家で何か起こるかもしれない。そんな背景があり、中国の高校生は親のことが理解できないのであろう。こうした状況は、大学生の時期も同様であるため、卒業時にも自分の好きなことが全然分からず、自分のキャリアも計画できていない。

他方、日本では、たとえアルバイトであっても、スタッフとして売上げが上がるように、業務をめぐってよいアイディアを考え出したり、きちんと働いたりすることにより、いろいろな経験が得られるのだ。たとえば、忙しくなりそうだから、自分のスケジュールを調整して残業する、ということもあるだろう。また、出勤する前に調子が悪くなったら、できるだけ早めに担当者に連絡して、無断欠勤しないように注意するなどのことも必要だろう。その後、他のスタッフが代わってくれる。こうして仕事に迷惑をかけないようにすることが大事なのである。こういうことは、日本のアルバイトから得られる素晴らしいマナーだと思っている。また、日本のアルバイトやパートの責任感が強いことも素晴らしいと考える。

 今まで、私が日本人と働くことから学んだのは、たとえ自分がどんな身分でも、何でもやる時には自分の責任感を強く持つこと、そして自分のことを中心に考えて私的な動機で動くのではなく、人としてどんなことにも真面目に取り組む姿勢である。これからは、自ら勇気を出し、責任感を持って何事にも積極的に取り組み、頑張る人になりたい。

 出典:平成28年労働力調査結果(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm)。

2 Benesse 教育研究開発センター(Benesse Educational Research and Development Center)『放課後の生活時間調査報告書』(http://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/houkago/2009/soku/pdf/data_all.pdf)17頁。

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