【 努力賞 】
【テーマ:仕事・職場・転職から学んだこと】
仕事から学んだこと
鳥取県 高橋佳純 21歳

今の職場に入社し、早くも2年が経ち3年目を迎えました。働き出してからの2年間は今までの人生の中で最も濃く、勉強になる2年間でした。

この2年間で仕事から学んだことはたくさんありますが、その中で1番大切だと思ったことは人とのコミュニケーションです。

私は高校時代、一定の友達と過ごし、あまり自分から積極的に人に話しかけたり友達を増やそうとはしたりしていませんでした。当時はそれでいいと思っていました。しかし、社会人となり会社へ入社し2週間の研修を終え、実際に事業所へ配属になって自分の考えは甘かったと痛感しました。当たり前の事ですが、知り合いは1人もいません。自分の思っていることを相手に上手く伝えられなかったり、先輩が話しかけて下さっても会話を上手く続けられず、すぐに会話が途切れてしまったりしていました。そんな時、「1往復半の挨拶」というものを教えて頂きました。自分から挨拶をし、相手から返事が返ってきたら更にもう一言、自分も返すというものです。私は「1往復半の挨拶」を心掛けるようになってから、挨拶の後、自分から自然に一言が言えるようになり、会話が続くようになりました。小さいことですが、こういった積み重ねでコミュニケーションを上手く取れるようになるのだと学びました。

そして、仕事の中で最もコミュニケーションの大切さを学ぶことができたのは電話応対でした。私は電気工事会社の総務課に所属しています。お客様からの電話に1番最初に対応するのも総務課の仕事です。私は最初、電話応対がとても苦手でした。お客様の名前や言っておられることを上手く聞き取れず、不明な点が多いまま担当へ取次いだり、余裕が無いので落ち着きの無い対応をしたりしていました。それでも新入社員だからしょうがないと自分で言い訳をしていました。しかし、それは大きな間違いでした。お客様からしてみれば新入社員かどうかなどわかりません。電話での対応、態度がその会社の印象になってしまいます。会社の代表として電話を取っているという事の重大さに気付いた時、私は電話応対への意識が変わりました。電話応対について先輩から教えて頂いた中に笑顔で対応するというものがありました。私は顔が見えないのに意味があるのかと疑問を感じていました。しかし、顔が見えないからこそ相手に気持ちを伝えるために話すときの様に笑顔で話し、表情を声に乗せることが大切なのだと実際に電話に出ることで分かりました。

つい先日、何度か電話を頂いていたお客様が代金のお支払に来て下さったことがありました。私の顔を見て「いつも電話に出てくれる方ですか?」と尋ねられたので「はい」と答えると「とても愛想がいいね」とお褒めの言葉を頂きました。私はとても嬉しかったですし、これからも頑張ろうと思いました。今後も、顔が見えないからこそ笑顔で電話応対をし、お客様とコミュニケーションを取っていきます。そして、お客様に電話応対の印象から会社へも良い印象を持ってもらえるよう頑張っていきます。

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