【 努力賞 】
【テーマ:私が実現したい仕事の夢】
私の英語教育法 〜未来の子供たちのために〜
福島大学付属中学校 鈴木康源 15歳

教。この字には、「知識や学問、技能などを、相手に身につけさせるよう導く」や「相手のために自分の知っていることを告げる」などという意味があります。

育。この字には、「成長する」や「生長する」、「きたえられ、力を身につけて一人前になる」などという意味があります。

私は将来、中学校の英語教師になりたいと思っています。なりたいと思ったきっかけは、今から約2年前のことです。私はある一人の英語教師と出会いました。私がその先生の授業を最初に受けたときに内心(簡単かも)と、思っていました。しかし、私はあることに気づいてしまいました。それは、“生徒全員の共通理解を計るために様々な工夫がされている”ということです。先生は
「良問をかき集め、その中から授業で最もふさわしい問題を厳選し、それをいかに口頭だけでなく、絵や図、映像などの可視化をすることができるかが英語の授業をする上で重要だ」
と、おっしゃっていました。私は、その言葉に強い感銘を受けました。そして、(このような、授業ができる先生になりたい)と、強く思いました。

英語というのは、人と人との考えを伝えるための一つの道具であり、現在、世界で最も広く使われている言語です。今後、日本はますます国際化が進み、外国人との意思の疎通を図る機会が増えます。外国人との交流においては、世界の共通語である英語が使われるため、英語教育の重要性はますます大きくなると思います。同時に、英語教育も今までより異文化理解やコミュニケーシュン能力の向上に重点を置いたものに変化していく可能性があると思います。

現在、私達が学んでいる英語という科目は、高校受験や大学受験など、避けて通ることのできない、とても重要な科目のひとつです。多くの生徒は、外国人と会話をするのに必要なコミュニケーション能力の高い英語学習より、受験英語だけを教えてほしいと思っているかもしれません。また、(なぜ、試験に出ない表現や知識も身につけなければならないのだろう)とも思うでしょう。しかし、私は受験英語より生きた英語を学ぶ方が大切だと思います。受験英語の場合、英文法を完璧に理解していなければなりません。しかし、生きた英語の場合、英文法を完璧に理解していなくても、ある程度の会話は、中学一年生の内容で成立してしまうからです。そして、一つの単語や表現で文化的な背景も知ることができます。だから、今までただの「記号」に感じられていた英語も、きちんとした一つの「言葉」として、とらえることができます。このようなことを未来の子供たちにもきちんと教えられるように、今の先生からできるだけ多くのことを学び、英語の授業に活かせるように努力していきたい、と思います。

私が、英語教育をする上で、一番重要視していきたいことは、“英語を好きになってもらう”ということです。そのためにも、前文に加え、様々な場面でコミュニケーション・ストラテジーを用い、文化的な背景をもっと知ってほしいと思います。そして、生徒たちを国際社会で活躍させるぐらいの人材までに成長するようサポートができたらと思います。

私は、生徒たちの夢を叶えるために、中学校の英語教師になります。

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